クリエイティブの可能性 春合宿 (2) 参加の経緯
わたしはなぜ、参加することにしたのか
震災直後は、過酷な状況でも自分の面倒は自分で見ることができる人でなければ迷惑がかかるだけだ。 わたしのような素人が行っても迷惑がかかるだけだ。 そう思っていました。
震災から1年。 そろそろ、そういう危機的な、緊急を要する状況を脱し、 わたしのような人間が行っても、何かやれることがあるのではないかとぼんやりと思っていました。
震災発生当時から、細々とではありますが、継続して色々な団体に寄付はしていたのですが、 自分で何かをしているという実感が乏しいというのはあります。 また、マスメディアから流れてくる情報は、いかに被害が酷いか、という情報しかないんですよね。 twitterなどでは、放射線がどうのとか騒いでいる人たちはいましたが、現地で本当に困っている人たちの声には見えなかった。 そんなこともあり、東日本大震災に関しては、ずっと、もやもやしていました。
話は変わりますが、わたしは、5年間健康だったら一定の金額の配当がもらえる配当付の医療保険に入っていて、 今年がちょうどその配当の年でした。 どうせならこのお金を有益に使おうと思って。そうだ、このお金は全額寄付しようと思い立ちます。
今回のリーダーである、野田さんとは、以前から顔見知りではありました。 彼がネットからリアルへの繋がりをテーマで開催していた、IDOBATA-cafeというヤツに、 1度だけ行ったことがありました。 が、その後、特に深い交流があったわけでもありませんでした。 それでも、彼がやっていることには共感できましたし、彼のブログも、良い事書くなあとは思っていました。
そんな時に、野田さんのこのtweetを見ました。
【ブログ更新】4月6日から被災地へボランティアに行って来ます。若い人と一緒に行きます。支援をどうぞ宜しくお願いします! / “一年経って被災地へ -支援をお願い致します- | Learn by doing” htn.to/NuCiCM
— 野田祐機 (Yuuki Noda) (@yuu_key) March 21, 2012
これは、手を挙げるべき、そんな気がしました。 わたしは、基本的に人と接するのがあまり好きではありません。 人には色々な思惑があり、そういうのが垣間見えてしまったり、そのそれぞれを調整するのにとても疲れてしまうからです。 また、この人はどういう話を好むのかとか、色々考えてしまうので人と話をするのもすごく疲れます。 なので、人と会うときは、基本的には、勝手に話題を作ってどんどんしゃべってくれる人の方が楽です。 わたしが話をするのは、自分の興味ある超狭いストライクゾーンに入った時だけですね。 はい、軽度のコミュ障ですね。
基本的にひきこもり体質で、腰も重いわたしですが、 こんな風に色々な偶然が積みかさなり、ついに、東北へ行くことになりました。
参加メンバーへの第一印象
この合宿では、最初に『チェックイン』、最後に『チェックアウト』というのをやるそうです。 言葉の説明のないまま始まったので、頭に『?』が浮かんだままでしたが、まぁ、なんとなく雰囲気でOK。 簡単に言うと、最初にどういう気持でこの合宿に参加することにしたか、最後にどういう気持でこの合宿を終えるのか、というようなことを一人一人が話す感じです。
この合宿、変にお涙頂戴な雰囲気だったり、お仕着せがましいところが全然ありません。 それどころか、『ボランティアにあまり興味がない』とかいう人もいて、とても面白い。 『じゃぁ、お前、なんで来たんだ?』みたいな。 誰かが言っていましたが、この合宿に参加した人は変人ばかり。 でも、今回参加した人たちがとてもいい感じだったのは、ちょっと変わったことをいう人の事を 排除したり、叩き潰したり、そういう事をしない雰囲気が最初からあったこと。 これだけの人数が集まって、年齢も様々で、なのに最初からそういう雰囲気の集団って、非常に珍しいと思いました。 そういう意味では、ここに参加した人たちに逢えてよかったし、イシジュンさんが、これを始めてくれて本当によかったと思います。
これもイシジュンさんから受け継がれているのだろうと思いますが、 この合宿に参加するに当たって、6つのキーワードが提示されました。
- 対話
- ありのまま
- 一歩
- 101%
- 奥底を見せる
- 感謝
これらを意識してこのボランティアに望むということになりました。
東北へいく途中で見つけた物
次の写真は、佐野SAで撮ったものです。
みんな思うところがあって、それぞれ行動してるのね、と思いました。 アナログツィッター雑記帳の方は、中は見てはダメです。 ただの落書き帳でしたからw
もうひとつは、願い事の木。以下は佐野SAのスタッフが書いたものですが、 他の人たちの短冊を見ると、書いてある事は、日常の平和、日常の幸福、そういうものを願っている人がほとんどでした。
復興の春
2012年は被災地の皆様に
とって、また、東北、東日本の皆様
にとって、希望と復興の一年となる
事を祈がってやみません。
佐野SA下り線
スタッフ一同