8/19はヒッチハイクの日!?

って聞いたのですが、ググっても出て来ませんね。というわけで、オヤジギャグ的な語呂合わせなのか? 日本ヒッチハイク協会が主催するヒッチハイクイベント、H1☆GPに参加してきました。 今回で、もう6回目なんだそうです。ヒッチハイクなんてやったことない。日本でやってる人もあまり見かけない。 Facebookのウォールに偶然流れてきた、こんな楽しそうなイベント。参加するしかないでしょ〜ってことで、すぐに申し込みました。

当日、集合場所の芝公園に集まったのは、約50人。ほとんどが学生、男女比はほぼ1対1という感じでした。 オリエンテーリングで説明があり、ヒッチハイクする際のコツの説明がある。

  1. 遠くから気づいてもらう
  2. 自分たちより少し先に車が停まるスペースがあるとよい
  3. 運転者の気持ちになる(2.もそうだが、この道を通っている車はどこへ向かうのか、乗っている間は共通の話題を探る、最後は感謝の気持ちを忘れずに!)

ルール化され、ゲーム的要素を取り入れたヒッチハイク

ヒッチハイクするといっても、8割ぐらいの参加者が今回初めて。いかに楽しくやるかってところ、主催者側はちゃんと考えてあった。 行き先もクジを引いて決めます。

ルールは、細かいのは忘れたけど

  1. 2人一組。基本は男女のペア(後で乗せてくれた人達に聞いて分かったけど、男二人だとなんか危ない気もして止まってなかったって。また、女二人だと、逆に変な事件に巻き込まれる可能性も。日本は安全だけど、絶対無いとは言い切れない)
  2. 2箇所のチェックポイントを設け、行き先はクジで決める。
  3. ヒッチハイクした台数とか、距離とか、ハイタッチしたとか、そう言うのをやる毎にポイントが付く。
  4. 基本は、徒歩とヒッチハイクだけで移動。電車を使ったらマイナスポイント。
  5. 18:00までに、代々木公園に戻る

ってことで、思わずこのツイート。

そうなんです。このヒッチハイクイベント、モバイルアプリとすごく相性がいいなーっと思って。 今回は(も?)、あとでポイントとか手作業で集計してたのだけど、リアルタイムに誰がどこ行ったとか、何ポイントかとかわかると、ゲーム性はもっと高まりますね。 まぁ、アナログにやるのも、それはそれで楽しいのだけど。 というわけで、プログラマー的にも後の楽しみができた。 最近の若い人は、主にLINEを使っているせいなのか、twitterのハッシュタグ#ヒッチハイクGPは、なんかちょっとさみしい感じだった。 その辺も、課題なのかな。

いよいよ出発!

『いま〜る』という変なnick nameの女の子とペアになって、ジブリの森とAKB劇場をチェックポイントとし、ゴール地点の代々木公園を目指すことになりました。 2つのチェックポイントに順番はありませんが、まずは遠い方からってことで、ジブリの森を最初の目的地に選択。 スケッチブックいっぱいに『三鷹』って書いて、必死にthumb up。

運転してる人・同乗者と結構目が会う。目で笑う人、申し訳なさそうにする人、本当に様々。 わたしたちは、スタート時の集合場所である芝公園のすぐ目の前の通りで、ヒッチハイクしようとしていたのですが、他のペアは、結構散り散りになっていて、スタートしてすぐに、ほとんどの人たちはどこかに行ってしまったんですよね。

止まってくれそうな雰囲気の人もいますが、10分経っても、全然ダメ。間違ってタクシーが何台も停まる。タクシーには本当に申し訳ない。 事前に、どのぐらい頑張ればいいのかみたいな情報があれば、我慢もできるのでしょうけど、何しろ人生で初めてのヒッチハイク。立ってる場所がダメなのか、笑顔が足りないのか、指の立て方が悪いのか、文字が小さくて読みづらいのか。もしかしたら、いま~るが描いた『カオナシ』の呪いかも。 何が悪いのかが分からないと、改善のしようもない。

そんなとき、1台の車がスピードを緩めてくれたっと思ったら、フラフラっと先の方までいって、なんと別のペアを乗せてるじゃん! おいおい、こっちを拾ってくれるんじゃなかったのかよ〜。 でも、本当にこんな都会の真ん中でも止まってくれる人いるんだ!と思って、再び不安を抱えたまま、多分、開始から、20分ぐらいした頃だろうか。 夫婦を乗せた車が目の前に停まった!!!!!!!! いやっっっっっっっっっっっっっほぉぉぉぉ!!マジですか!マジです。人生初のヒッチハイク成功! しかも、なんと、三鷹在住とのことで、一気に目的地まで行けることに。 この夫婦、海外ではヒッチハイカーを乗せたことがあるとのことで、やっぱり止まってくれる人って、 オープンマインドで、好奇心旺盛で、人と話すのが好きだったりする感じの人が多いのかな。 旦那様の方は、バックカントリーもやるスキーヤーと言うことで、道中はその手の話と、わたしの趣味である食べ歩きの知識を活かして、美味しい店情報出しときました。この人達は本当に良い人で、次の目的地に行くには、どの辺で車拾えば良いとか色々教えてくれましたし、わざわざ車を降りてジブリの森の目の前まで案内してくれるとか、『えっ〜、そこまでするの〜』って感じで。

着いたらちょうどお昼時だったので、教えていただいた鷹匠茶屋に行きました。なんとここ、鷹とか梟とかがいるんです。いま~るは動物好きとの事で、テンション上がりまくりでした。分煙されてないのが辛いですが、一度行ってみたら面白いとは思います。 食後のデザートは近くのPâtisserie le lisへ。マカロンと黒糖プラリネエクレールを食べましたが、なかなか美味しかったです。ジブリの森の目の前のPâtisserie côte du boisには行った事あったのですが、こちらは初めてでした。

次の目的地はAKB劇場

基本は来た道戻る感じなので、井の頭通り沿いがいいだろうってことで、吉祥寺駅からちょっと行った所で、日陰で、あまり歩かずにたどり着けそうな所をGoogle mapsで必死に探しました。後で聞いたら、他のペアは何時間も歩いた人達もいたみたいだけど、猛暑だったし、今日のパートナーが熱中症とかにならないようにちゃんと水分補給してるかとか、こっそり気を使いました。わたし一人だったら限界はわかってるので、あまり気にしないんですけどね。

ってことで二回目のヒッチハイク開始。 スタート地点の芝公園の時は、周囲にやっている仲間がたくさんいたので、『ああ、なんかのイベントなのかなぁ』って感じで、ドライバーの人も見ていたようですが、吉祥寺では、さすがに他にヒッチハイクしている人なんていないので、通行人に奇異の目で見られることが多かったです。ここでも20分ぐらい待ったでしょうか。30代ぐらいの男性が停まってくれました。最初の時もそうだったのですが、一回見て即決ですぐに停まってくれたのではなく、一度通り過ぎて、やっぱり気になって戻ってきたって話してました。なので、つかまらなくてもウロウロせず、20〜30分ぐらいは同じ場所で粘った方がいいのだと思います。というわけで、二回目のヒッチハイクにも成功しました。多分、車はVolkswagenのclassic beetleだったと思いますが、やっぱりクラシックカーはかっこええ。エアコン無しは良いとしても、ドライバーは喫煙者ってことで、個人的に、この2回目のヒッチハイクの環境は過酷だったのですが、まぁ、乗せてもらっている以上は文句は言えませんね(乗せてくれる人はみんないい人で、その出逢いは楽しいものだけど、まぁ、そういうことばかりではないってことで)。最初、新宿ぐらいまで、って話だったのですが、暇だからってことで、結局、秋葉原まで行ってくれることに。最近、タイ・カンボジアを一人旅したそうで、その話は面白かったです。なんか面白い話しろって、いま〜るにムチャぶりされたんですが、そういう振り方では引きこもりなわたしからはなんも出ませんから。でも、それじゃモテませんねってーのはわかってるんですが。

何年かぶりの秋葉原。わたしが知っている秋葉原は、小さい電子部品とかパソコンなんかを売っている個人商店・倉庫みたいな店がたくさんある街で、再開発が進んでからはほとんど来てないので、もちろん、AKB劇場なんて見るのも初めて。アウェイ感ハンパなかったです。ほんとうは、いま〜るが、ツンデレカフェに行きたいと言っていたのですが、この時点で16時を過ぎていました。あまり時間的に余裕もない感じだったので、そのままゴールを目指すことに。いま〜るは、ちょっと足取り疲れた感じでしたが、『疲れた』の一言も言わず、我慢強いいい娘だなと思いました。

そうそう。写真は撮りませんでしたが、歩行者天国で、ロードバイクが何台もいて、ディープリムのカーボンホイールとか普通に履いてて、全部で50万以上するようなヤツがゴロゴロいるわけですよ。でも、全部痛車なんですがw いま〜る曰く、『そこ、趣味分ければいいのに』だそうで。まぁ、好きなものに注ぎ込む情熱って言う点では、わたしは理解できますけどね。 え?わたしのRIDLEYは痛車になんてしませんよー。

そして感動のゴールへ!

秋葉原からは、多分新宿周りの方がつかまりそうな気がしたので、『新宿・原宿』の両方をスケッチブックに書いてヒッチハイクすることに。 まぁ、最悪、新宿から原宿までは歩けますしね。が、今回は10分ぐらいで、すぐにつかまりました。 わたしの親世代ぐらいの人の良いおじさん。ここでも一旦通り過ぎたのですが、バックして戻ってくるとか危なすぎる。 バイクと接触しそうになってたし、もし、あそこで事故起きてたら、運転者の不注意とは言え、こっちは本当に申し訳ない、残念なことになっているところでした。こっちは遊びでやってるヒッチハイク、それが事故を引き起こす原因にもなりうる、そういうことも知れたのはよかったです(そんなことが言えるのも、実際に事故が起きなかったからなのですが…)。このおじさんも、用事があるから最初新宿までって言ってたのですが、疲れたいま〜るを見て、原宿まで送ってくれることに。ほんとうに、みんな優しい。時間的にバタバタとしたので、連絡先も聞けなかったし、ちゃんとしたお礼もできなかったのが心残りです。でも、ヒッチハイク協会の『ありがとうカード』はちゃんと渡しましたよ。

というわけで、今回ヒッチハイクした経路や行ったお店なんかを地図にしてみました。距離にして、50kmぐらいなんですね。 リッター10kmぐらいの燃費だったら、ガス代約6,500円ぐらいか(130円計算。車のランニングコスト高い!)。 わたしだったら、自転車はもちろんのこと、頑張れば一日で自分の足だけで走れる距離。東京って意外と小さいよね。


View 6th H1-GP in a larger map

制限時間内に無事に戻れたし、東京都内だったけど、意外とみんな止まってくれるんだなぁと。 その後は、新宿まで移動して、飲み会。富士山まで行った人、7回もヒッチハイクした人、色々いて楽しかった。 いま〜るにはキャラ変わったと言われましたが、そんなことは無いんですけどね。 あと、なおT(だったと思うけど)、手が滑ってお酒こぼしてごめんなさい。

人生初のヒッチハイク、本当に楽しかったし、いざとなったらできるんだって自信にもなり、 また機会があったらやりたいなと思った。 『できっこない』、『自分には関係ない』と思っている事でも、 『やってみたら意外とできるじゃん』みたいな発見とか、 そこには、みんなが気持ちよく楽しめるように裏で動いてくれていた運営側の人たちとか、 実際にヒッチハイカーを乗せてくれた人たちの親切心があるって気づきのあるとてもいいイベントだと思うので、 今後も支援なり、参加なりで関わっていきたいな。


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Published

19 August 2012

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