夏の思い出に樽酒をみんなであけよう!

ってことで、イベントサービスtsudoiの主催イベント、樽フェスに参加してきました。 今回のお酒は、日本酒の定期購入サービスsakelifeが提供とのことで、とても楽しみにしていました。

徳利と御猪口。 sakelifeの定期購入では、こういう感じの酒器なんかも届けられるようです。

今日のお酒について

sakelife高橋さんから、今日のお酒について説明がありました。

彼、とてもお酒に詳しいし、お酒に対して情熱的。いや、プロに対してそんなことを言うのは失礼な話なのですが、sakelifeというサービスが、 お酒に対してどれだけ本気なのかがサービス開始当初に見た時はよくわかってなかったんですよね。今日みたいなイベントって、そういうところの距離を縮めるのにすごく有益だと思いました。 フダンヅカイというサイトで、高橋さんへの連載インタビューが、全7回で進行中のようなので、こちらも楽しみ。 で、今回のお酒ですが、宮城の浦霞というお酒と、広島の賀茂泉のお酒のブレンド。 浦霞は飲んだことあったのですが、賀茂泉は初めて。 浦霞はスッキリとした感じなので、熟成した賀茂泉を合わせることでコクを出すという効果を狙ったそうです。

sakelifeでは、3年以上熟成させたものを熟成酒と呼んでいるそうです。 普通、日本酒の分解には90分ぐらいかかるらしいのですが、熟成させると30分ぐらいでいけるようになるらしいとのこと。 なので、翌日お酒が残ったりしにくいらしい。 まぁ、だからといって、車の運転とかがすぐにできるわけではないらしいのですが。 ということはアルコール以外の何かの分解の話ですかね。この辺は、不勉強なので、あとで熟成の仕組みと、生体への影響の変化については調べようと思います。

あと、聞いていて面白かったのは、日本酒って元々黄色らしいのですが、透明だという認知がなされてしまった為、 作った後で炭素濾過して、わざわざ透明にしているらしい。ちょっと調べたら、ろ過しないものの方が、本来の香りや、コク、旨みが残っているとのこと。 多分、わたしは無濾過の日本酒の方が好きだと思う。

みんなで鏡開き!

この日、50人ぐらい参加表明しているにもかかわらず、最初から来ていたのは10人ぐらいで、ゆるーい感じで集まってきていました。 わたしはあまり大人数が一同に会す場は好きではないので、逆に良かったです。 鏡開きやる前に飲み始めてしまい、実際に鏡開きやったのは、開始後1時間ぐらいしてからでした。

今日のお酒の量、1.5トンって聞こえた気がしたけど、冷静に考えるとあの大きさでそんな重いわけないし、運んでこれるわけもなく。 ググったら、お酒には、『斗』という単位がある模様。 そんなことも知らないほど日本酒素人なわたし。 なので、1.5斗の聞き間違いだったのだと思う。あの樽は2斗樽で、1.5斗(27L)入ってたってことであってるかな。

最初、1杯350円ぐらいという話だった気がしたけど、tsudoi伊藤さんの気まぐれで、 費用はなんとかするから、適当に出したいと思う金額を払って、みたいな話になってました(pay what you think it’s worth pricingっていうのとはまたちょっと違った雰囲気だったけど)。伊藤さんは本当に酒好きだそうで、主催者なのに、多分、この日も一番飲んでたんじゃないかな。 この後、わたしは別の用事があったので、酔わない様に、おちょこに5杯程度飲んだだけで、開始後2時間ぐらいで帰ってしまったのですが、楽しいひと時を過ごすことができました。

定期購入サービスについて

最近、定期購入サービスがにわかに注目されていますね。 ビジネスをする側にとっては、顧客を囲い込みやすく、安定した収益を上げられるという利点があるし、 利用者側も、信頼できる人におまかせしておくだけで、定期的に楽しむことができるという意味では非常に良いアイデア。 特に消費財との相性はいいようです。 でも、この定期購入という仕組み、sakelife生駒さんにもちょっと話をしたのですが、 気まぐれなわたしには心理的にすごく敷居が高い。 例えば、sakelifeのほろ酔いコースだと、月3,000円で四合瓶1本が毎月届けられるわけですが、 わたしの価値観だと、3ヶ月に1回でよいから、12,000円ぐらいで1つ上のグレードとか、希少性とか、そういうものにリーチしたい。 いい例がハンバーガー。わたしはハンバーガー大好きなのですが、いわゆるファストフードチェーン店には行きません。 500円とか出すぐらいなら、それを3回我慢して1,500円だせば、日本一、いや世界一のハンバーガーが食べられるのですから、 わたしにとってはそうしない理由がない。 でも、今回聞いた話の中でいいなと思ったのは、sakelifeでは、 毎月配送先を変えることができるそう。この仕組みがあるお陰で、親に贈ったり、友人へお祝いや誕生日プレゼントとして贈ったり、月々配送先を変えてそういうことをする人もいるそうです。

日本酒のブレンドと、今後の可能性

日本酒のブレンドというのは今回初めて経験しました。 まぁ、日本酒に関してはまだあまり調べたりもしてないし、まともな店にも多分ほとんど行ってないから、 単にわたしの知識がないだけだと思いますけど。 ググッたら日本酒好きの間では、結構肯定的に捉えられている模様。 わたしは、お酒の中ではChampagneがかなり好きなのですが、ぶどうの出来は年や畑ごとに異なるので、 Non-Vintageなものは品質を一定にするためにブレンドして作られるんですよね(そのブレンド技術こそが、そのMaisonの特徴であり、実力を表すものでもある)。 なんか、それを思い出して、日本酒も、地方や蔵毎の個性をそのままストレートに楽しむというやり方の他に、 様々な日本酒に精通した人が、新しい魅力を開花させるためにブレンドするっていうのは今後かなり注目されるんじゃないかなぁと思いました。 飲食店で、料理に合うようにブレンドして提供してもいいだろうし、酒蔵や酒屋が独自にブレンドしたものを1つのブランドとして販売してもいい。 いや、わたしが知らないだけで、もうそういうの、当たり前にあるのかも知れないですけどね。 で、入り口としてはそれでよくて、わたしみたいにマニア嗜好な人には、ChamagneのRM(Recoltant Manipulant)のように、 市場にあまり流通しない、蔵元から直接仕入れないと手に入らないような、でも、不必要にその価格を吊り上げたりしないような、 そんな良質の日本酒を販売する、本当に日本酒を心から愛するお店ができてほしいな(もうあるかも知れなけど)。 日本酒って、日本各地の水の綺麗なところで作られているから、買うだけでその地域の経済を支援することに繋がるし、 食が身体を作る(You are what you eat)という考え方からすると、食ってとても大切。 知識も技術もあって、こだわりを持って作っている職人さん達と、関心はあるけどどこに探し求めているものがあるか分からない消費者との橋渡しをする、 そういうところにsakelifeのような会社が頑張ってくれると嬉しいなと思った。

tsudoiについて

tsudoiでは、過去にわたしもチャリティランイベントを主催したことがあって、 早朝の時間設定だった(早朝にしたのには意味があり、夏はランナーにとってはオフシーズンで、熱中症と脱水症状の危険があるので日中はできるだけ避けたかった)ので、 まさかの、ほとんど全員が寝坊で不参加という事態になり、 あまり成功した感じのイベントではなかったのだけど、参加表明していたものの仕事が入って参加できなかった伊藤さんからどうしてもやりたいと熱烈ラブコールをもらったので、 もう少し涼しくなったら、また企画しようと思った。 実行できるかは別として、面白いアイデアは色々でた。例えば、フランスにはメドックマラソンがあるけど、 その日本版で、日本酒の蔵元をめぐりながら走るマラソンとかあってもいいよね、とか。 tsudoiは、とても良いサービスだと思うので、みなさんも、オープンなイベントを企画する際は使ってみては?


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Published

25 August 2012

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