これからの政治の話をしよう
ノンポリじゃないのよ
前回の記事で、わたしは政治が嫌いだ!などとドヤ顔で主張したので、 『ノンポリ(政治に無関心)』だと勘違いされて、『ないわ〜』と各方面でのけ者にされてしまいそうなので、 これからの政治のありかた、みたいなものでも提案してみようかと(いやネタです)。
政治とは、実はエンジニアリング
エンジニアリングの本質は、
- 課題の設定
- 仮説の立案
- 検証
- 結果の考察
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という反復型の問題解決の実践にあるのではないでしょうか。 政治の世界でも、当然、理想だけを語っていてもダメで、 目指すべき組織・国家としての軸からはブレずに、 予算や期間の制約を受けながら、また、諸外国との関係の中で、次々に沸き起こる課題・問題を解決していかなければならないという意味で、 とてもエンジニアリング的だなぁと思ったわけです。
同じような事を考える人はどこかにはいるもので、似たような話が2年も前に『開発と政治とエンジニア』というブログ記事になっていました。
これからはアジャイル政治だ!
あなたがソフトウェアエンジニアであれば、『リーンソフトウェア開発』という言葉を聞いたことがあるかも知れません。リーンソフトウェア開発の原則は以下の7つです。
- 原則1:ムダをなくす
- 原則2:品質を作り込む
- 原則3:知識を作り出す
- 原則4:決定を遅らせる
- 原則5:速く提供する
- 原則6:人を尊重する
- 原則7:全体を最適化する
これを政治の世界で実践すると、まさに『小さな政府』が出現するのではないでしょうか。 『原則4:決定を遅らせる』だけ、誤解を招きそうなので一応補足しておきます。 これはダラダラと結論を先延ばしにするという意味ではなく、 変更可能性があるものは、リスク管理を適切に行なった上で、その最終判断を必要な時期まで確定させないということです。 具体例を出すと、政治の世界では、次年度の予算(収支の予想)を前の年に決定(確定)してしまいます。 こうするとどうなるかというと、年度末になると予算を使い切る為に、無駄とも思える公共事業なんかが行われるわけです。 (本末転倒なシステム上の問題からくる、使い切らないと次年度から予算が削られるからとか、そういう話はここではしません) 物事には決定すべきタイミングというものがあり、 なんでもかんでも最初から最後まで事を確定しておく必要がないことが分かっていただけたでしょうか。
先にも話題にした通り、世界的な経済情勢などの影響で、新たに解決すべき課題が発生したり、当初予定していたのとは対応の仕方を変えなければならないことは往々にしてあることでしょう。 そこでアジャイル政治の出番です。アジャイルの理念としてはembrace changes(変化を抱擁せよ)ということなので、 変化の激しい今の時代にマッチしたやり方なんじゃないでしょうか。 具体的な方法論までは今回は踏み込みませんが、考え方としてはかなりマッチしているように思います。
ググってみると、1ヶ月も前にこんなツイートされていました。
ライトウェイト政治家の流行でアジャイル政治がこれからのトレンド / “朝日新聞デジタル:小林興起氏「減税日本の名、こだわってる人いない」 - 政治” htn.to/SuAPwR
— FooBuzz4K (@FooBuzz4K) November 17, 2012
もう少しググってみると、『評価経済時代のリーダーのあり方が橋下徹市長なわけ』に、
視点2:今の政治に「リーンスタートアップ」を応用する橋下市長
という話が出ていました。とか書くと、維新の会を支持しているように思う人もいるかもしれませんが、 わたしは道州制には賛同していません。 その辺の話はまた別の機会に。というわけで、強引にまとめると、アジャイルサムライ達の政治への参画が待たれますね。